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〜外壁タイルのメンテナンス〜

外壁に立体感を持たせることで、高級感やデザイン性を楽しみたいという方に人気なのが「外壁タイル」です。

和風、洋風を問わずマッチしますし、外壁の一部に取り入れることもできるので、選ぶ方が増えているようです。

理想の外壁の家の住めるのは、ステキなことだなと思います。

 

ただ、ちょっと心配なのは、「外壁タイルはメンテナンス不要」と思っている方がいらっしゃることです……。

今回は外壁タイルのメンテナンスについてお話します。

 

 

「メンテナンス不要」は営業トークかも…

マイホーム購入時、

「外壁をタイルにするとメンテナンスはいりませんよ」

「普及しているサイディングに比べて初期費用は高いものの、メンテナンスがいらないことを考えればお得です」

などの言葉を聞きませんでしたか?

 

そもそも「外壁タイル」は、粉砕した石や土を1300度程度の高温でじっくり焼き固めてつくります。

自然素材からできているため、外壁タイルは経年劣化がとてもゆっくりで、耐久性に優れます。

紫外線や雨風を受けても、変色や劣化しづらいですし、傷もつきにくいと言えます。

そして吸収率が非常に低いため、雨水が侵入することも、入り込んだ水分が凍結・膨張して外壁に影響が出るといったことはありません。

 

こうした特長があるので、他の外壁素材に比べれば、外壁タイルのメンテナンスは楽です。

しかし、「楽=不要」ではありません!やはり、メンテナンスは必要です!

 

 

「目地」はメンテナンス必須

では、外壁タイルのどこがメンテナンスポイントになるのでしょうか?

答えは「目地」です。

目地とはタイル同士の継ぎ目のすき間のことです。

 

すき間にはコーキング材と呼ばれるゴム製の樹脂が入っていて、

外壁に生じるさまざまな負荷を吸収する緩衝材としての働きを担っています。

樹脂なので、長く紫外線にあたると、ひびが入ったり、剥がれてしまったりすることがあります。

タイル部分からは水分が侵入しなくとも、目地が劣化すれば、水分は建物内に入ってしまいます。

 

外壁タイルの耐久性を最大限に活かしていくためには、目地を1年に1回くらいは目視で確認し、必要に応じて

メンテナンスしていく必要があるのです。

 

 

メンテナンスの手順

せっかくのメンテナンスですから、目地だけでなく、外壁全体をより良い状態にしていきましょう。

 

1.洗浄

外壁全体を洗浄します。

鳥のフンなどの汚れは、雨水では落とせないため、洗車用などの柔らかいブラシやスポンジできれいにしましょう。

 

2.タイルの状態をチェック

タイルに浮きや剥がれ、破損がないかを確認します。

正しく施工されていれば、浮きや剥がれはほとんど起きませんが、自然災害などでひび割れや破損は起きることがあります。

また、エフロレッセンスといって、タイルには特有の白い汚れがでることがあります。

自分で落とせない汚れではありませんが、再発しやすく、高所の場合作業は危険を伴うので、業者にまかせる方がよいでしょう。

大きな劣化がないにしても、コーキングに劣化症状の出る10年で1度のタイミングで打ち直しするのが良いでしょう。

誘発目地の働きもあるので、DIYではなく、信頼できる業者に依頼するのをおすすめします。

また、外壁タイルに「保護塗装」をして汚れに強くする方法もあります。気になる方は業者に相談してください。

 

外壁タイルの外壁は、サイディング やモルタルからのリフォームも可能です。

初期費用はかかるものの、その建物に長く住む予定であるなら、検討する価値はあると思います。

ですが、トータルコストを抑えるには、最低限のメンテナンスが必須です!

お忘れなく!!