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カラーシミュレーション

外壁や屋根の塗装を行う際、選んだ色は最終的な仕上がり・満足度、そして耐久性に大きな影響を与えます。
したがって、塗装の打ち合せ時に重要な要素の1つが「カラーシミュレーション」です。
ここでは、カラーシミュレーションのポイントを紹介します。

 

サンプルと実際の色には違いがある

通常、外壁や屋根の色を選ぶ際には「カラーサンプル帳」を使用します。この帳には600色以上の塗装色のパターンが含まれており、好みに合った色を
見つけるのに役立ちます。

ただし、多くの場合、カラーサンプルを元に選んだ色と実際に施工された外壁の色が異なるという経験をすることはよくあります。
具体的には、「想像以上に明るく仕上がった」「予想よりも地味で暗い印象になった」「周囲の建物と調和せず、不調和な印象を与えた」といった
内容です。

この違いの一因は、実際の外壁や屋根の面積がカラーサンプルよりもはるかに大きいため、色の見え方や感じ方が異なることです。

 

カラーシミュレーションと施工例を活用しよう

より満足度の高い仕上がりを実現するために、パソコンやiPadなどを使用してさまざまな色を試せるカラーシミュレーションが役立ちます。
これにより、屋根と外壁の色の組み合わせだけでなく、ツートーンカラーやラインを入れたデザインを確認することもできます。
カラーシミュレーションはイメージを具体化し、色を選ぶのに役立つだけでなく、完成後の満足度を高める助けになります。

ただし知っておくべきことは、天候や光の条件によっても色の見え方が変わる可能性があるということです。

そのため、施工業者が過去に実施した塗装工事の写真を見せてもらったり、近くの現場を訪れて実物を見ることをお勧めします。
晴れた日と曇った日、昼間と夕方では色の印象が異なることがあり、これらの要因を考慮することで、より適切な色を選ぶのに役立つでしょう。

 

色を選ぶ際の3つのポイント

  1. 色の見え方は変わることを理解する
    「色は実際に塗ると薄く見えるから、少し濃い色を選ぶべき」というアドバイスもあるかもしれませんが、
    全ての色に当てはまるルールでは
    ありません。色の明るさ・暗さ・彩度・光沢など、さまざまな要因によって色の見え方は変わります。周囲の自然環境や建物の色とも
    調和させることを考慮しましょう。業者と相談して、最適な色を選びましょう。
  2. 将来の変化を考慮する
    外壁の塗り替えは約10年ごとに行われるため、その間に色がどのように変化するかを考えておくことも重要です。経年劣化は避けられないため
    色に関係なく変化が生じます。特に原色に近い色は、”色褪せ”や”くすみ”が顕著になることがあります。また、濃い色と薄い色では、薄い色の
    方が
    汚れや藻などが目立ちやすいでしょう。
  3. 周囲との調和も大切
    「自分の好きな色を選んだが、周囲とのバランスが取れず後悔してしまった」というケースもあります。単体で見た場合には満足できる色でも
    周囲の環境との調和を考慮しないと、長期間にわたる住環境で不便を感じることがあります。周囲の自然緑が豊富な場所では、控えめな色を
    選ぶことで景観を維持できます。希望の色を選択したら、周辺環境との調和も考えてみてください。

 

最初はぼんやりとしたイメージからスタート

色の選択が迫ってきたら、はじめはぼんやりとしたイメージで十分です。”シック”、”おしゃれ”、”暖かなイメージ”、”高級感”などのキーワードを
使って、感じることから始めましょう。このアプローチは理想のカラーを見つけるためのスピーディーな方法です。

また、多くの塗料メーカー(例:日本ペイント)は、公式ウェブサイト上でカラーシミュレーションツールを提供しており、気になる方は試してみる
ことをお勧めします。カラーシミュレーションは、外壁や屋根の色を選ぶ際に役立つ便利なツールの一つです。