ニュース

news

外壁材の種類

どんな外壁にするかで、家の印象もメンテナンス費用も変わります。

そのため、デザイン性と機能面と、両方に目を向けて外壁材を選ぶことをおすすめします。

新築やリフォームのタイミングで理想的な外壁を手に入れられように、主に使用されている外壁材の種類と特徴をご紹介します!

 

外壁材の種類は主に4つ

家にはどうして外壁があるのでしょうか?

その答えは家を長持ちさせたり、私たちの生活を守ったりするために、家の一番外側に「防水機能」が必要だからです。

つまり、強い耐久性で雨水などが建物内部に入らないようにする役割をしているのが外壁材です。

 

現在、よく使われている外壁材は「サイディング」「モルタル」「タイル」「ALC」の4つ。

サイディングは細かく、窯業系、金属系、樹脂系、木質系に分かれますが、窯業系(ようぎょうけい)サイディングが、国内の新築住宅で最も多く採用されています。外壁材は耐久性に加え、それぞれに特徴を持っています。断熱性、耐火性、遮音性、耐震性、美観などです。

 

では、1つずつ特徴を見ていきましょう。

 

窯業(ようぎょう)サイディング

セメント・繊維質を原料に、工場で高温・高圧で板状に成形した外壁材。塗料で着色するため、色柄のバリエーションに富んでいます。一般的にはサイディングボードを呼ばれることもあります。

セメントが主な原料であるため、耐火性にも優れることや、あらかじめ出来上がった外壁材を取り付けるだけなので、工事期間も費用も抑えられることも特長です。

他の外壁材と比べ、耐久性は高いとはいえません。8~10年でメンテナスが必要です。特に知っておきたいのは、窯業サイディングの場合、壁材自体には防水機能がないということ。そのままにしておくと、外壁がどんどん劣化していきますし、家を雨水などから守ることはできません。防水機能は、防水性の高い塗料での塗装で補います。

【メンテナンス】

8~10年で劣化の状態をチェック。塗膜の剥がれやチョーキング(手で触って粉状のものが付着する)、シーリング(目地)のひび割れや縮みなどがあれば、塗装やシーリング工事を行います。

 

モルタル

砂とセメントなどを混ぜ合わせ、最後に仕上げ材の上に塗装をします。塗り壁の1種です。

特長は、職人が手作業で塗っていくため、曲面にも施工ができたり、細かなデザインを施したりできること。継ぎ目のない外壁になるので、シーリングの補修が必要になることもありません。

1990年ごろまでは、日本の主流の外壁材でした。

しかし、費用が安く工事期間が短くて済むサイディングボードが登場し、シェアを奪われてしまいました。

デメリットは、継ぎ目がないため、温度や湿度の変化、地震などの揺れの影響を受けやすく、ひび割れができてしまうことです。ただし、部分的な施工が可能。ひび割れが大きくなる前に補修をしていけば、安心です。

【メンテナンス】

上記の通り、ひび割れを見つけたら、後回しにせずにメンテナンスをしていくことが大切です。全体的なメンテナンスは8~10年で行います。経年劣化が進み、状態が非常に悪くなってきた場合は、外壁材そのものを変える張り替え工事をすることも考えられます。

 

 

ALC

ケイ石・セメント・生石灰・発泡剤が主原料。つくる過程において化学反応で発泡させるため、軽量気泡コンクリートとも呼ばれます。「軽量」がつくのは、重量がコンクリートの1/4ほどであるため。断熱性・防火性・遮音性に優れているという特徴もあります。

デメリットは水や湿気を吸いやすいことです。定期的な塗装メンテナンスをして、防水性を保ちます。

【メンテナンス】

10~15年で塗装工事をします。環境によってはもっと早い時期にメンテナンスが必要なこともあります。ひび割れやシーリングの劣化、チョーキングがでてきたら、一度、業者へ点検を依頼することをおすすめします。

 

 

タイル

土や石を高温で焼き固めたもの。タイル自体は自然界のものでできている無機物なので、紫外線や雨からの影響を受けにくく、経年劣化による変質はほとんどありません。耐久性は非常に高いと言えます。そのためメンテナンス費用を抑えられます。けれど初期費用は高額です。

【メンテナンス】

タイル自体は耐久性に優れますが、目地は劣化するため補修をします。周期は20年が目安です。

タイルそのものに問題がなくても、接着が弱まって落下の危険性が出てくることがありますし、外からの衝撃でひび割れが起きることもあります。必要に応じて、張替え工事もします。

 

 

外壁材はすべてが100点満点というわけでなく、それぞれ特徴があります。ニーズに合うものをぜひ採用してください。まずは外壁の何を一番重視するかを考えてみると、選択肢が出てくるはずです。