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〜外壁のお掃除方法〜



先日、お客さまから

「外壁の掃除を自分でしたいと思っているのですが、そもそも、どうすればいいのですか?」とご質問を受けました。

外壁の汚れの放置は劣化につながるからと、ご自身で良い状態に保とうとしてくださっているのだと知り、

とても嬉しかったです。同時に、掃除方法に疑問を持っている方は多いのかもしれないと気づきました。

そこで今回は、「外壁のお掃除方法」についてお話しします!

 

 

 

どうして外壁は汚れるの?

塗料の性能が高まった今、塗装した外壁は汚れに強いと言えます。

しかし、外壁は雨風や紫外線などに常にさらされているため、どうしても弱ってしまう箇所はありますし、

すべての汚れに勝てるわけではありません。

 

■都市型汚れ

INAX社の調べでは、外壁に発生する汚れの約70%は「都市型汚れ」であることがわかっています。

都市型汚れとは、窓ガラスの固定に使われているシリコーンオイルが雨水などで拡散され外壁に付着、

その上にチリやホコリ、排気ガスの成分などが付着して発生する汚れのことです。

都市型汚れが多いというのは、外壁にはどうしても油を含む汚れがついてしまうということを意味しています。

油を含むため、雨水で流れ落ちることないので、徐々に汚れは積み重なってしまいます。

 

■コケや藻

外壁には、適度な温度と水分、少しの凹凸があります。これらは、コケや藻にとって、繁殖しやすい条件です。

そのため、外壁と他の建物が隣接していて空気の通りが悪い、

外壁が常に日陰になっているなどの環境では、コケや藻は生えてしまいます。

 

■塗料の寿命

塗料はいつか寿命を迎えます。塗料それぞれに目安となる耐久年数がありますが、周辺の環境の影響を受けるため、

早く寿命を迎え、さまざまな汚れが付きやすくなってしまうことがあります。

 

 

どうやって掃除をするの?

では、掃除の方法をご紹介します。

 

①天気

掃除後は、チリやホコリが少ない中で自然乾燥できることが理想です。

掃除は、風がなく、よく晴れた日に行ないましょう。

 

②準備

サッシまわり、換気口や換気扇の近くを掃除するときは、養生を施しましょう。

室内に水が入ったり、余分な水分を残したりしないためです。洗剤を使用する場合は手袋の準備をお忘れなく!

 

③水洗い

掃除は、ホースで上から下に水を当て、チリやホコリなど落とせる汚れを落とすことからはじめます。

ホースの水圧で十分ですが、高圧洗浄機を持っている場合、活用してください。

 

④水では落ちない汚れを落とす

油分を含む強い汚れは、中性洗剤をぬるま湯で10倍~20倍程度に薄めたもので落としていきます。

この時、硬い素材でできたブラシなどの道具は使わないでください。塗膜を傷つけ、劣化を進める原因になります。

洗車で使うような、柔らかいブラシやモップを使ってください。

また、クレンザーなど研磨剤が入っている洗剤も塗膜を傷つけるおそれがあるので、避けてください。

 

⑤コケや藻には専用の薬剤を

コケや藻がひどい場合、専用の薬剤を使いましょう。カビ取り剤はお風呂場のタイルやシンクでの使用を

想定して作られているものなので、おすすめしません。

洗剤を使ったら、きれいに洗い流してください。外壁に薬剤が残ってしまうと劣化の原因になります。

 

⑥目地は雑巾で

目地は、長い年月紫外線にさらされると、ひびが入ったり、剥がれ落ちたりしやすくなっている場合があります。

そのため、強くこすったりせず、雑巾でふきとる程度の掃除にします。

 

外壁の汚れは、塗膜の機能低下や外壁自体の劣化につながっていきます。

年に1,2回、家の点検を兼ねて、掃除をしてみませんか?

外壁がワントーン明るくなり、家族皆さんの気持ちも晴れ晴れするはずです!

ただし、高所の掃除には十分ご注意ください!ご自分で行うのは手の届く安全に行える範囲だけにしましょう!!

プロである業者に依頼するのもよい方法だと思います!